今日は、8月11日火曜日です。
今日の一言「学習の目的」
“学習とは、個人の内部に知識や技能が集積すること ではなく、共同体への参加の過程である。”
(原典:J.Lave、E.Wenger)
これは人が学ぶということは、 職場などのある共同体にて、その個人によるさまざまな試みを通じ最初は、細かなことから参画、習得し 次第に自分の役割が増え、それにつれ、学ぶことが多くなり、最後にはその職場においてもっとも 本質的であり重要なことに関わるようになる、そのために、必要なことを学んでいく そんなプロセスが、本来の“学習”である としている一言です。
言われて見れば、すごく当たり前のことのようです。 知識や技能を個人に集積させるだけであれば、ひたすら“教育”、“訓練”をつめばよいのですが、 それではいつまでも教育させる人・教育を受ける人 すなわち指示する人・指示される人 という立場は変わらないです。
また、知識・技能をもっただけでは、組織人として 上手に機能するかどうかは、定かではないようです。
それでは職場で学ぶこと“の本来の目的は何か?現場・作業場という現場を通じて、人づくりや企業文化の伝承を大切にしてきた風土が、 かつての日本にはあったようです。
今日の一言は、そんな日本の企業が忘れかかって いるかもしれない 何か、とても大切なことを思い起こさせてくれる一言なのかもしれません。
社員が学ぶことの目的。。。いくつか考えて見ましょう
□ 仕事に必要な力量(知識、技能、経験)つけさせる
たしかに、ありです。基本は大切です。しかし、この考えだけで突き進むと、どこかで組織と個人を切り離しているようにも見えます。人は“資源”扱いの感じ。 組織の理由・都合により、学ばせるという風にも見えなくもありません。
それでは
□ ”私はこの組織の人間である!”と強く感じる
人を育てる は、いかがでしょうか。 この目的からは、組織と個人のつながりがより意識されるようです。個々人への対応も感じられます。 また、人は消費する“資源”ではなく、組織そのものであるという考えも浮かんできます。
そんな人がたくさんいれば、きっとその組織は “強くなる”ようにも感じますね。
○ 職場で”学ぶこと”の本来の目的は何か?
この問いをあらためて自分自身で振り返ってみることもよいことかもしれません。
今日も一日、家庭や職場において、日々の勉強、教育や学習・研修を振り返り、そこにおける自分の目的、そして、組織の目的をさらりと振り返り、よりよい人づくり、組織や家庭づくりを促す一日としましょう。