一体化

今日は、12月23日水曜日です。

今日の一言 【一体化】

“熱気球に乗っている人は、風を感じない”あるお知り合いの方から、教えていただいた事です。大空をゆったりと飛んでいる熱気球、まさに、風のなかを飛んでいるように思えますが、事実はそうではなく、“風と一緒に飛んでいるので、風を感じない”とのこと。

熱気球のゴンドラは、オープンエア、すなわち剥き出しのかごでしかありませんが、風を切る音はなく、驚くほどしずかで、バーナーの音しか聞こえない静寂の世界だそうです。“へぇ~”という意外感と、なにか、一種の感動も覚える感もありますね。高速で走る車の窓をあけると、車は空気の抵抗を受けながら走っていることを如実に感じます。

かつて、こんな私でもバイクに乗っていた時期がありましたがバイクで高速道路を走るときには、なにか水の中を泳いでいるような感覚を感じるときがありました。しかし、熱気球ではそうではなく飛んでいる速度・方向そのものが、風の速度・方向と同じなので、そこは、とても静かな場所ということのようです。

すなわち、この“静寂”は、

  □ 自分と、自分を取り囲む環境が一つになっている

という時におきる現象のようです。すると、(やや、こじつけくさいかもしれませんが)

これは、熱気球だけの話ではなく、普段の日常にも当てはまるのかもしれません。

なんらかの仕事に没頭している、趣味に熱中している人の心は、静寂であり、凜としているようです。

すなわち、その人と、その人が目指していること、そのために行っていることが一つになっているからすると、

  □ 自らの心がざわつくところ

ではなく

  □ 自らの心が静寂になるところ

にこそ、自分が心の底から願っていること、思っていることがあるのかもしれませんね。 

今日は、風と一体となって優雅に飛ぶ熱気球、そしてそこにおける静寂な場をゆっくりと心に思い描き、自らが心から願っていることをゆっくりとイメージしてみることも良いことかもしれませんね。

  • 【今日の目標】

一体となる、心理学の言葉でいえば、自己一致、Congruence という言葉に近いのかもしれません。自己のなかで、整合性がとれている状態。すると、様々な状況・状態にも、柔軟に適応できる人でいられるようです。

風は、いつもやさしい風ばかりとは限らない。時には、無風だったり、時には、嵐のような風がふくときもある。でも“一体”でいられる人は、そんな状況下においても、自分を守るために、人を非難しつづけたり、あるいは自己卑下という自己防衛をする必要がなく淡々と、次になすべきことにとりかかることができる人ということなのかもしれません。

では、どのようにそのような状態になれるのか。。。一つのヒントはこの熱気球にあるのかもしれません。すなわち、風と一つになってみることのようです。熱気球は、一度飛び立てば、風まかせ。では、どのように行きたい方向に行くのか。それは、高度によって風の向きが異なることを利用し、行きたい方向に風が吹いている高度に気球をもっていくとのこと。それが、熱気球での“操縦”方法。

すると“一体”であることは  

  □ 風を受ける(事実を受け止める。拒否、断定、評価しない)

  □ 風を読む (事実を良く知る。表層的なつかみはしない、大きな流れ、

          連鎖、つながりを知る)

  □ 風を使う (自ら動く事実に則りながら、願う方向に向けて出来ることを

         する)

ということを試み続けることから、得られることなのかもしれませんね。

今日も一日、大空をゆったりと飛ぶ熱気球、飛び交う鳥の声させ聞こえるような静寂の空間、そしてそれをつくりだしている、風と熱気球が”一つ”になっている状態を

自らの心のなかでイメージし、そんな熱気球の操縦方法を見習いながら、日々の日常において、自らも常に“一体”であることを、試みる一日としましょう。

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