今日は、12月26日土曜日です。
今日の一言【反証可能性】
今日のスキル ー ”反証可能性”
例えば “ ○○は、△△である”という言葉があります。反証可能性とは、この言葉を“試す”ツールです。具体的には、その言葉に対して、それは間違っていると証明することを試みることができれば、その言葉は、科学の対象となりえるということをいっています。
例えば、“ビタミンCは、体に良い”という言葉。この場合、ビタミンCが体に良くないこともありえるのかどうかを検討することができます。すなわち、ビタミンCは、体によいかどうかの証明はできそうだ、ということであり、この“ビタミンCは、体に良い”は、科学の対象となり得るということです。
しかし、“私は常に正しいはず”という言葉はどうでしょうか。先ほどのビタミンCの場合であれば“体に良い”ということを評価する基準はつくれそうですが、この場合、何をもって“正しい”と判断するのかがかなりあやしくなってきます。すると、反証することが難しくなります。すると、これは、科学の世界というよりは、“信念”の世界に入ってくようです。科学の言葉は、自ずから、納得感が高くなるようです。信念の言葉は、まさに”信じる”しかありません。
普段の家庭や職場において、自分は、どちらの言葉をより多く使っているのか
さらっと振り返ることも良いことかもしれませんね。
“この通りにすればうまくいく”、“○○の手法をつかえば、解決する”、“○○の考えを取り入れると、経営革新ができる”こういった言葉を、鵜呑みにすると、自らその言葉を“信念”として扱っているということのようです。
そうではなく、こういった言葉に対して、“なぜそうなるの?、どんなプロセスでそうなるの?そうならないことはないの?”という疑問・反証を試みることが、そのような言葉を“科学的”に扱う、ということのようです。
“なぜ”が、きちんと対話のなかで議論されている職場は、賑やかであり、活性化しています。反対に“なぜ”が議論されず、“べき論”や指示だけがまかり通ると、職場はだんだんと元気がなくなるようです。
そして“なぜ議論”が受け入れられる組織風土は「反証可能性:私は間違っているかもしれない」 を受け入れる一人一人の心にあるのかもしれませんね。
今日も一日、自分自身の思いや考えに、常に“私は間違っているかもしれない”という反証可能性を与え、自らの家庭や職場において、“なぜ議論”が受け入れられる活性化した風土をつくる一日としましょう。