今日は、4月26日金曜日です。
今日の一言【宝石】
今日のブログは2008年にアメリカで出版された本がネタです。それが“ 13 Women and Their Necklace” という本。話題は何かといと大雑把にかいつまめば下記の通り。
ある一人の中年女性、そこそこの生活、仕事。ある日、宝石屋さんで300万円はするネックレスをみる。ものすごく、美しい、しかし、子供を育ててる今、それを買うことはできない。でも、ふと思う。こんなネックレスは毎日つけているわけではない。もし、これを共同購入し、共有して使うことができれば。
そこで、仲間をつのりはじめた。最初はなかなか賛同者は居なかったが、次第に10人近くがあつまった。学歴も人種も、業種もまったく異なる女性たちだった。この女性たち、宝石屋さんに交渉。値段は、その時点で宝石屋さんの都合で200万円台におちていた。
宝石屋さんで担当していた営業の方。その女性達が、そのネックレスを順番につけている、とても嬉しそうな姿をみて何かを感じ、本来の利益を度外視して、価格提示。
“150万円でいい。ただし条件がある。私の妻も、皆さんのグループの中に入れてほしい”以後、このグループなかで、基本的に誕生月に優先して使える、保険をかける、といった話し合いがされていき、このネックレスにも、”Jewleia”という愛称をつけ、一つのグループとしての活動がごく自然に始まったとのこと。
それぞれが参加している、社会奉仕活動にも、”Women of Jewlia ” (ジュエリアの女性たち)として、お互いに支援しあいはじめた。
また、そこに、それぞれの配偶者(夫)も、自然と引き寄せられるようになってきた募金を募る活動にも積極的に参加し、その地域でも良く知られる存在なってきた。
そして、何よりも、その“ジュエリアの女性たち”一人一人の人生が、大きく変わったとのこと。それまでは、とにかく仕事、家事、そして、次第に退屈になっていく夫との夫婦
関係に戸惑いを感じていた女性達が、とても、うつくしく輝き始めたとのこと。
そんな体験をした女性たちのいくつかの言葉:
- 問題は私が何を持っている、のではなく、私が何をするか
- 本当は、ネックレスの話じゃなく、一人一人ができる以上のことをお互いに達成したい、ということ。
- お金は二番目、グループが一番目
- もう一度“笑う”ことを思い出した
- 家族でもう一度話し合うことができた
- 私にも、社会奉仕ができた
ある、一人の女性の、何気ない、些細な思いつきから始まった、この“ジュエリアの女性たち”もしかすると、この国では、すこし考えにくい、宝石を共有するという考えそれは、この世界において“大切なものを共に分かち合う”ということに人は、根源的な喜びを感じるのではないか。そして、そんなところから、人は、触発され、自ら動き出すのではないか。
そんなことを、さらっと示唆しているのかもしれませんね。(その女性たち 輝いています!)
この実体験が示唆していること
□ ともに、これは大事だと思うことを、共にわかちあう
ということがあるのかもしれません。
この場合は、それは最初はネックレス、でも次第にネックレスはその象徴となり、本当に大事にしたいのは、その“グループ”に変わっていったようです。
また、同時に、そのネックレスは、自分の誕生日付き以外ではつけることが基本的にはできない。大切なものがあり、それを相手が使って喜んでいる
すなわち
□ 進んで、わかちあう
という行為そのものに、人は喜びを感じるのかもしれません。
ある実験(原典を探しています)で、(たしか)子供達の二つのグループに御菓子を
分け与えたとのこと。しかし、片方には、より多く与えた。当然ながら、多くもらった方が、喜んだ。そこで、もう一つのグループをつくり、そこには全く与えず、子供達の自由意志で、自分がもらった御菓子を何ももらっていない子供達にわけても良い、と言った。すると、最初からたくさんもらっていた子供よりも、他に自分の御菓子を分け与えた子の方が、より多くの喜びを感じていたとのこと。なんとなくわかりますね。
そして、今の時代だからこそ、“ジュエリアの女性たち”のような取り組みが、地域おいても、また、普段の職場においても大事、ということなのかもしれません。
今日も一日、わが家、わが職場・わが社において、“ともに大事だと思いながらわかちあうことは何か”ということをさらっとふり返り、“人は、もっともらう、ではなく、もっとわかちあい、グループとしてもっとできる”ことに喜びを感じることにもう一度目線を向け、今日の一日を過ごすことを試みる一日としましょう。