マニュアルはみんなでつくる

今日は、3月12日金曜日です。

今日の一言【マニュアルはみんなでつくる】

ある講演をの話を聞くことができました。そのなかで、印象にのこったことそれは

“仕事はみんなでやる”。ということを大事にしているとのこと。それは、なぜか “その方が楽しいから” とのこと。下手に、役割分担を明確にすると、一人でやることになる。  

一人で仕事をしてて、楽しいでしょうか 。人は、みんなでやると楽しい 仕事は楽しいもの人を幸せにするもののはずだから、みんなでやる、ということを大事にしている、そんなお話でした。

そのお話を聞きながら、頭をよぎったのが、いわゆる “マニュアル”です。 これは、こうするということを書いているマニュアルですが、その書き方に より“なるほど、こうするのか!”という知識共有の道具にもなるし、あるいは、組織の人間関係に微妙な影を落とす場合もあるようです。で、よぎったのはその“影”のことです。

マニュアルの文章には、もっぱら、“主語”から始まることが多い。 すなわち、

○○部は、 とか  ○○担当は

と言う言葉です。責任権限の明確化、ということのようですが その言葉がまかり通るとどうなるか。仕事もっといえば、責任のキャッチボール、いや、ドッジ ボールが始まることが多いようです。“ほら、これは、○○部がやることになっている!” そんな議論や主張がそのマニュアルを根拠に始まる。 すると、次第に“みんなでやる”ということが消えていくことが、まま、あるようです。もちろん、そんな責任の投げ合いは、楽しいわけもないようです。

わが職場・わが社では、どんなマニュアルが あり、それは、どんな効果や影を落としているのか、そんなことを、さらっと振り返ることも良いことかもしれませんね。

【今日の目標】

ということで、すこしだけ深堀り。 決して、わたしはマニュアルを全面否定しているわけではありません。むしろ、その効果は高いと感じていますが、 つくるにあたっては、いくつか気をつけるべき点もあるようです。

例えば

  • どんな仕事も、必ず誰かに依存し、必ず誰かに影響を 及ぼす、ということを忘れてしまうことがある。 すると“○○部は~”と、書いてしまうと、そんなお互い様が見えなくなることが多い。なので、“部”とか“担当”の視点で書くのではなく、プロセスの視点で書くことが良いようです。すると、“みんなでやる”が、より良くみえてくるようです。

また、

  • 手順(だけ)を書く ということもあります。 これをやってしまうと未だできていないやってもいないことも、“手順化”できるという、魔法が使えるようです。(そして、それをどこかの部の責任にする。。。という魔法です) これは、やはり、実際にいろんな試行錯誤の結果“こうすればいい”と言う発見、知見を書くことが大事なようです。

そして、最後に

  • 一人で書かない マニュアルを書くということは“我が社はいったいどんな 仕事の進め方をしているのか”ということを、大きな視点から振り返る絶好のチャンスです。それを一人で書いてしまったらその振り返りができなくなるようです。また、現実と離れてしまう危険性もあります。

本来、マニュアルは、知識を上手にカタチとして落としてこそ、 効果があるもの 、ぜひ、そんなマニュアルづくりも“みんなで”やれば、楽しくなるかもしれませんね

今日も一日、わが職場・わが社に存在するかもしれないマニュアル、手引き、手順書、規程書は、それはどのようにどんな視点でつくられたのか、そしてその存在により組織にどんな効果や影響があるのかを、率直に振り返り、“みんなでやる”仕事づくりにつながる、マニュアルづくりをみんなでつくることを試みる一日としましょう。

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