リーダーの仕事

今日は7月10日金曜日です。

今日の一言

“A leader’s job is to take care of the future. To try and dissipate the natural fear

that is part of the uncertainty the future holds.”

 (原典:Elad Sherf)

いつもの通りのやや怪しい訳

“リーダーの仕事は、未来の面倒をみることなのだ。それは、未来が持つ不確かさへの、自然な恐れを消す試みなのだ。”

今日の一言の意は

  □ 未来とは、不確かなもの

  □ 不確かさから、自然と “恐れ”という感情がうまれる 

  □ その”恐れ”があると、人々の行動は抑制される

  □ 従い、リーダーは、まず、未来とはこうなるんだ、ということを伝え、

    その恐れを取り除かないと いけない

ということのようです。

リーダーは、未来を創造するのが仕事という言葉がよく聞かれますが、今日の一言は、そんな言葉を、もう一歩具体的に説いているようです。 それでは、不確かな未来にどう対応するのかよくいわれるのが、 “ビジョン”をたてること。

しかし、今までそのようなものがなかった会社がいきなり “ビジョン”をつくったからといって、 “わが社の未来はこうなるんだ!”と、すべての社員さんが 信じ、納得してくれるでしょうか。

答えはどうやら違うようです。 かえって、 “本当か?” と思い、別の恐れが生まれる

Manfred Stegerによる
Pixabayからの画像

ことも。では、何が不確かさを消し去ってくれるのか。 それは、どうやら

“可視化性” のようです。

  □ 良く見えないと、恐れが増す

  □ 良く見えると、事実がわかる

  □ 良くみえると、”こうなれば、こうなる”というパターンが 見える

  □ パターンが見えると、予測がつく

この、 “こうなれば、こうなる”パターンが読み取れるようになると、そこから恐れがすこしづつとれるようです。そして、社内における可視化性を高めるためには

  □ しっかりとした職務の定義

  □ 明確なシステム

  □ 頻繁な話し合いとレビュー

といった基盤が、案外モノを言うのかもしれません。

また、可視化性が担保されていることにより、はじめてその “ビジョン”というものも機能するようです。(視界不透明のなかで、 “これがビジョン”と言われても???ということなのかもしれませんね。)

わが職場・わが社の可視化性はどんな状態にあるのか、そんなことをさらっと話し合うことも良いことかもしれませんね。 

  • 【今日の目標】

やや、刺激的な言葉ですが、 “学習性無力感” という言葉があるようです。

それは、長期にわたって、ストレス回避の困難な環境に 置かれた人は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなる という現象です。

すなわち、

  □ 自分になんらかのストレス要因がかかる

  □ それを回避するために、なんらかの行動をとる

  □ しかし、何をやっても、結局ストレス要因がかかると なると、

一種の自己放棄状態となること学習してしまう

ということ。

例えば、

  □ 上司、同僚から怒られた、叱られた

  □ それを回避するために、自分なりに工夫した

  □ しかし、今度は別の理由で、やはり怒られた

  □ どんな理由で怒られるのか予想もつかない

ということが、長期間にわたり繰り返されると もはや、怒られないようにしようとするどんな行動も工夫もとらなくなるということのようです。 なんとなくわかりますね。 

  □ 自らの行動 と その結果のフィードバック

に、なんら因果関係が自分には見えない状態です。

すなわち、 “未来が予測できない状態が続く” と、 “学習性無力感”に陥ってしまうかもしれません。でも、もしかすると、上司さん、同僚さんには、怒る、叱る、しっかりとした理由があるかもしれません。

しかし、相手からそれがわからない、すなわち相手から みた “可視化性”がない状態だとすると、それは、自らの行動 と その結果のフィードバックに 因果関係がみえない状態となってしまいようです。

その結果 “まぁ、わたしは、こんなもんだ” という言葉が社内で聞こえているとすると、実は、そこには、かすかな、 “学習性無力感”の芽があるのかも しれません。すなわち、 “改善”していこうとする 事の放棄です。

では、どうするか、 それは、相手になんらかのフィードバックを与える時、その理由を明確に伝えることその理由が首尾一貫して、相手からみても整合がとれていること

すると、相手からみた “可視化性”が高まるようです。  

“あぁ、こうすれば、こうなるんだ” という納得感 。そんなことから “無力感”が、 “活力感”に変わっていくのかもしれませんね。

今日も一日、わが家、わが職場・わが社において、 “学習性無力感”の芽が何気に生えていないか、さらっとふり返り、日々のコミュニケーションとフィードバックに

おいて、 “相手からみた自分のフィードバックの可視化性” は十分にできているのかを確認し、未来が持つ不確かさをお互いに取り払うことを試みる一日としましょう。

今日は金曜日、良い週末を!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です