今日は、10月4日日曜日です。
今日の一言 【何をするのか】
“It is not enough to do your best. You must know what to do and then do your best.”
いつもの通りのいい加減な訳 “がんばるだけでは、十分ではない。 最初に、「何をするのか」を知り、それからがんばるのだ” (原典:W. Edwards Deming)
戦後の日本に、品質管理 という概念を教えたデミング博士の言葉です。
不思議なことに、当時彼は本国ではあまり知られておらず、1980年代の日本の産業が急激に競争力を高めたときその秘密を探ろうとしたアメリカの番組が、あらためてそこにデミング博士の存在と教えに気がついたということがあったようです。
そして、彼が教えたことは、品質管理そのもののみならず、品質を追求する人や組織のありかた、マネジメントに関わることも多かったとのこと。今日の一言は、そんな言葉の一つです。”Do your best” すなわち、がんばるためには、“How”、すなわち、どうやるかを教わり、その通りにやっていればできる。しかし、それでは教わった以上にはならない。教わった以上になるには、そこに、目的意識が必要となる、“何をするのか”ということのようです。
また、教わったことを“がんばる”ということは、その“やること”が重要であり、やりおえたら、それっきり、後には何も残らないかもしれません。仕事でいえば“やれやれ、仕事がおわった。。。”という感じ。しかし、”何をするのか”が明確であれば、”がんばる”。という行為は、その目的のためであり、がんばった結果として目的達成という成果を得ることができる。仕事でいえば“やった!、○○を実現した!”という感じかも。
今週のできごとをふりかえり来週の一週間には、どんな“what to do”を掲げるか、
そんなことをイメージしてみることも良いことかもしれませんね。
その what to do です。いろんなレベルのものがあるようです。
□ ○○ができるようになる ⇒スキルレベルの目的
□ ○○を達成したい ⇒一定の成果を求めているもの
□ ○○という組織・会社でありたい ⇒価値観、ビジョンを求めている目的
□ ○○という社会を築きたい ⇒社会起業家のような目的
ポイントは
□ その目的の大きさではなく、目的の明確さ
そして、
□ そんな理由が、自らの頭、心、腑にすっと落ちていること
そんな“なぜ、この目的?”と、問われたとき、“なぜなら。。。”と明瞭に答えることができる目的があると、そこに躊躇感はなく“がんばる”という行為にとても自然な、しかし、しぶといエネルギーを与えてくれるようですね。
今日も一日、この一日を通じて、自分はどんな ”what to do” を掲げるのか、また、なぜその目的なのかをふり返り、今日一日を自分なりにがんばるためのエネルギーの源を自らに与えることを試みる一日としましょう。