今日は、7月3日金曜日です。
今日の一言「手間をかける」
以前ある方から、“手間をおしまず、仕事をする” ということについて、お話をお伺いしました。今日はそれがネタです。
“手間をおしまず”それを聞いたときの私の反応・・・まぁ、そうだよな。と、同時に???で、
仕事の効率はどうなるのか???普段の職場でも
ー 手間をおしまずやりなさい
ー 効率的にやりなさい
という二つのことを、私たちは同時に言っていることは ないか? という疑問が渦巻いてきました。同時に言っている、ということは、矛盾していないのか、 言いようによっては、とても矛盾しているように聞こえるこの二つの仕事に関する言葉。
いかがでしょうか。。。 効率的に。。。 というのは、なんとなくわかります。
ー 作業あたりの成果を高める
という意味なのかもしれません。しかし、手間をおしまず、という意味は、いったいどういうことなのか。
ー 抜けがないように丁寧に?
ー あれこれ工夫しながら?
ここで、ふと、思ったこと 、もし、ある作業の現場で、突然だれか一人が、 手間をおしまずに、“お、こういうやり方で、今日は作業をやってみよう”と突然思いつき、だれにも相談せずに、そうしたらどうなるでしょうか。 結果は、おそらく、“混乱”のようです。
すると、作業の現場では、こうやろう、と決めたことは、それをしっかりとやり抜き、その上で、気がついたことを次に反映していくことがよいようです。 手間をかけるとは、いったい何時やるべきなのかというと ・・・それは、おそらく「準備段階」と 「振り返り段階」なのかもしれません。
すなわち、“この仕事は、どのように進めるべきか”、 “どこがポイントとなるのか”
といったことを、手間をおしまず、考え、検討し、考案、工夫しながら、“こうやろう”と、決めたことは、そのとおりにやってみる。
そして、その結果がどうであったかも、やりっぱなしに せず、もう一度、手間をおしまず、見直し、どう良くしていくか考え、次回につなげるということなのかもしれません。
これが、十分な、準備や振り返りがないまま、その場で、あれこれ工夫をはじめると、どうなるか。。。おそらく、仕事の品質と効率が、落ちてくるのかも しれませんね。
別の見方をすると、 準備や振り返りに手間を惜しまないことが、いざ、仕事を遂行する際の、“効率”を底上げするという効果もあるんかもしれませんね。
ということで、日々の自らの仕事の状況を思い返しながら、自分にとっての“手間をおしまず”ポイントはどこにあるのか具体的に振り返ってみることもよいことかもしれませんね。
もう一歩考えを進めてみると、手間を惜しまず、準備と振り返りをし、改善していくことにより、作業・活動そのものはは効率的になる ということなのかもしれません。
すると、大事な視点は 一言で、仕事は、“仕事”とくくるのではなく、今、自分がやっている仕事は、“準備、計画”、“振り返り、改善” あるいは、“作業・活動”そのものなのかを明確に意識しておくことなのかもしれません。
例えば、見積りをつくるという仕事は、“作業・活動”ですが、これが、十分な準備、たとえば、元データなどがあまり整理されていないなかで行おうとするとこの作業は、なかなか効率的にはならず、また、ミスも多いかもしれません。
そんなミスが起きたとき“手間をおしまずに丁寧に、ミスをするな”を強調しすぎると、
それは、かえって、とにかく、作業を一つ一つこなすこと だけに目が行くようになり、
本来の、“元データを整備し、更新しておく”という作業を効率化させるための、本来の、手間をかけるべき準備の仕事に目がいかなくなるということにつながってしまうかもしれません。
でも、それではいつまでたっても、品質と効率が上がらないということになってしまうようです。
今日も一日、わが職場、わが社のそれぞれの立場において 自分の仕事の品質と効率を底上げするための、“準備、計画”と、振り返りとは何であるか、また、日々、そんなことにどれだけの時間をあてているのかを振り返り、仕事が整然と気持ちよく流れるための、“手間をかける”をポイントをお互いに話し合い、共有しながら、仕事に心を込める一日としましょう。