対立こそ教師

おはようございます!今日は、2月10日水曜日です。

今日の一言【対立こそ教師】

“Conflict is our most exciting teacher.” (原典:Arnold Mindell博士)

いつもの通りのいい加減な訳

“対立こそが、我々のもっとも刺激的な教師なのだ。”

この言葉を読んだときの印象はいかがでしたでしょうか。。。うぅぅん、そうかな。

というのが、私の印象でしたが、この言葉はこういう意味だそうです。

例えば、ある集団、例えばそれが家庭、会社、あるいは地域の自治会であれ、そこにおいて、考え、意見、気持ちの違いが、そこにいる人たちのなかに生じたとします。

そして、その違いは、怒りの声や行動として表出することがあります。この時、私たちには二つの選択肢があるとのこと。

  • 怒りは良くないとたしなめ、大人であることを求める

この場合、その人のなかにある怒りは解消せず、かえって静かに積み重なり、いつかは、大きなもめごとや “暴発”につながる。

  • 怒りを聞きとどけ、話し合いを深める

この場合、まず、自分の声を聞いてもらえたことへの安堵感があり、つぎに、お互いの違いがどんな考えや前提の違いに基づくのかがわかる

そして、その違いを乗り越える大きな考えに至ることへの道が開ける。つまり、対立や衝突のなかにこそ、集団や組織としての学びの機会(すなわち、教師)がいるということを意味している言葉のようです。

私たちは、普段から、争いはよくない、という前提で働き、また暮らしているようです。

しかし、その“よくない”という言葉にこそ、実は語られていない、隠れた”抑圧”があるようです。

また、会社の“ビジョン”とかいう言葉、すなわち、“私たちはこうです、こうなります”という言葉にも、なにげに、そんな抑圧が潜んでいることもあるのかもしれません。本来、争いや意見の違いを解消するためには、その争いや違いという状態を見えなくなるようにどこかに押し込めるのではなく、その違いの根源を話し合いを深めながら訪ねることにあるのかもしれませんね。

怒り、争いにへの二つ選択肢、「たしなめる」、あるいは「聞きとどける」をさらっと心におきながら、わが家、わが職場をイメージすると、そこにはどんな風景がうかんでくるでしょうか。

また、そこから何が学べるでしょうか。週末に向かう朝一番、そんなことをさらっと振り返ることも良いことかもしれませんね。

  • 【今日の目標】

そんなことをいっても、対立や怒りを表面化させたら収拾がつかなくなって、怖い、というのも、もっともだと思います。やはり、争いはいや、というのも人間の真実。そこで、小技テクニックです。自分のなかで、何か “違うな。。。”とか、“怒り”がこみ上げてきた場合、こういう表現をつかい、相手に伝えると良いようです。

“えぇぇっと、ただいま、不詳私は、なにか違うなと感じ 正直、ちょっとした怒りも感じているようです。”つまり、怒りをそのまま相手にぶつけるのではなく、怒っている自分を客観的に表現し、相手に伝えるという小技テクニックです。

すると、怒りに身を委ねることなく自分を外から見つめることができ、自分の気持ちが落ち着きつきます。また、感情が直截に伝わることがなくなることから、相手にとっても受け取りやすい言葉になるかもしれませんね。

違いや対立があったら、それを“抑圧”で解消しようとせず、小出しでも良いので表出化し、話し合いを深める小技や場づくりを、日頃から工夫しておくことも、良いかもしれませんね。

今日も一日、“違いにこそ学び”があるをさらっと心におき、自らの、そしてまわりの人たちの心をしっかりと聞きとどけながら、学びあふれる家庭や職場をつくる一日としましょう。

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