絆創膏的な対処

今日は9月16日水曜日です。

今日の一言 「 絆創膏的な対処」

“Structural work is only a bandage unless feelings have been healed.”

(原典:Arnold Mindell)

いつもの通りのいいかげんな訳

“気持ちが癒されていなければ、仕組的な取組みはただの絆創膏にしかならない。”

この言葉は、物理学者であり心理学者でもある、ある博士の言葉です。 この博士は、この言葉の例えとして“食べる気力がないほど落ち込んでいる人たちに、食料の配給をするようなもの” として説明をしています。

なにか状況を改善しようとするのであれば、人の気持ちに まっすぐ向き合うことが大事、ということを示唆している言葉のようですが、 以外とこの“まっすぐ向き合う”ことを避けて、その代わりに、仕組みで対応しようとすることが、 私たちの日常に多いのかもしれません。

例えば、会社におきかえてみると、こういう例があるようです。

  • モチベーションが下がっているのに、個人業績評価 の仕組みをいれて、モチベーションを上げようとしている
  • 組織の目標やビジョンが社員の腹の底に落ちていないまま 目標設定の仕組みにより、成果をださせようとしている

今日の一言からみると、本来は、個々のモチベーションに ついて、そして、組織の目標やビジョンが本当に腹のそこに落ちるまで “仕組み” ではなく “人” とまっすぐ向き合うことが大事 ということのようです。

様々な経営ツール、アセスメントやプロセス手法が 氾濫している今、わが職場・会社において、そんなツールや手法に“まっすぐ向き合う”ことの代理をさせていないか、さらっと振り返ってみることも、良いことかも しれませんね。

  • 【今日の目標】

今日の一言は“仕組み”から入ること全面否定しているのでしょうか。決してそうではないようです。この言葉をひっくり返すと“気持ちが癒されれば、仕組み的な取り組みは、絆創膏 以上になる” とも読むことができるようです。 すると、職場、会社を向上させたいそんなときは、“仕組み”も取り入れるが、“人とまっすぐ向き合う”こともそれ以上に取り入れるということが良いようです。

実際、私の限られた経験からですが、 元気な会社は、ズバット切れ味のするどい仕組みと、とても人間くさい側面が両立している会社が多いようです。結局、仕組みをつくり、回し、そこから益を得るのは“人”である自分たちということのようですね。

今日も一日、自らの職場や会社において、自分は “計画 や しくみ”を使いながら、結果として“人とまっすぐ向き合う”ことを避けていないかをさらっと振り返りつつ、自分のまわりから人の心と心がつながり、心が癒される場づくりをすこしだけ 試みる一日としましょう。

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