今日は、1月4日月曜日です。
今日の一言【責任の前提にある、自らの意志】
“Responsible”
今日の一言は、英語の単語で、日本語では“責任”と訳されているものです。
そして、責任とは、goo辞書によると“自分が引き受けて行わなければならない任務。義務”なのだそうですが、このResponsible という言葉の語源をひもとくと、こうなるようです。
“Response – able”すなわち“回答可能、対応可能、反応可能”という意味が、もともとあったようです。もちろん、現代の英語では“私がしなければいけないこと”という意味として使われいますが、もともとの語源からみると、もっと前向きな意味として解釈することもできるようです。
たとえば、ある状況下において、自分が実際に対応可能かどうかわからないけれども“私の責任は何か、私がしなければいけないことは何か”と考えるよりも“私ができることで、ここで本当に為すべき事は何か”と、考えたほうが建設的であり、また、実際に実行できる事が思いつくようになるようです。
すなわち、“私には、その任がある”という言葉を
□ 他から与えられた、おしつけられた責務
ではなく
□ 自ら進んで対応していく
という言葉に置き換えて、ものごとに当たる。すると、そこからは、自らの意志や目的、願いがはっきりし結果、自らの言葉や行動も変わってくるかもしれません。
昨今、なにげに“責任”という言葉がもっと目につくような雰囲気があるなか、その
もともとの意味である“私ができることで、ここで本当に為すべき事は何か”をもう一度確かめ、自分におきかかえて見ることも大切なことなのかもしれませんね。
“責任”という言葉から出てくるイメージには
□ 義務、責務
というものもあれば
□ 処罰
という意味もでてくるかもしれません。すなわち、“責を負う”、“責める”という意味も、私たちは日常的に、この言葉に込めているのかもしれません。
Wikipediaによると、責任の本来の意味は、“ある行為が自分の自由意志に基づいて行ったものであるという認識”とのこと。すなわち、自らの意志、選択により行う行為があったとすれば、その行為について自らが“答える、回答する”ことができるはずという意味。ここには、処罰的な考えはありません。
それよりは、
ー 自らの意志
ー その意志に基づく行為
というのが、”責任”の前提としてあるとのこと。そこからすると、たまに職場で聞こえてしまうかもしれない“これは君の責任だ”あるいは“責任をとれ”という言葉自体が、本来の意味をなしていないということになるのかもしれませんね。
また、そんな言葉からは、“本来どうあるべきか”、“本当のゴールはどこか”という前向きな話し合いを望むことも難しいようです。
今日も一日、わが職場・わが社において“責任”という言葉がどのような意味で使われているのかをさらっとふり返りまた、本来の意味に基づいて、“私がしなければいけないこと”ではなく、“私の意志として、するべきこと”に、視点を変え、またお互いに促しあい、さらに、目的意識を高め自発的、自律的な組織であることを目指す一日としましょう。
【参照URL】責任