今日は8月14日金曜日です。
今日の一言「価値提供」
あるお客様でのリアルネタです。 お悩みの経営者さんのお仕事は、建築関係の下請けです。具体的には塗装業です。元請けの仕事が減っているので、自動的に塗装のお仕事も減っています。そこで、なんとか“塗装”をキーワードにして新しい展開ができないかということでお悩みでした。 また、会社の将来のことを考え、未来像(ビジョン)を 明確にしたいということでお悩みでした。しかし、“塗装”ということを思いつめても一向にいいアイデアがうまれません。また、ビジョンをいろんな言葉で表現しようとしてもやはりピンときません。
そこで、経営者さんと個人セッションです。“塗装に付加価値をつけて。。。”というところまではいきますが、具体的になりません。 ここで気がついたことは“塗装”ということから思考が始まっており、“顧客”の姿が抜けていたことです。 お仕事ですから
“顧客”がメリットを感じないと事業に なりません。
“とにかく、考えられるだけのお客さんを先に想定して しまいましょう” ここで思考の発散です。すると、“日曜大工が好きな人、家具の修理をしたい人もしかすると、お店の壁そのものにデザイン性の高いアレンジをして、気軽に店のイメージアップをしたいオーナーさん。。。そんな人たちがいるかもしれないね。。。”
すると、 “例えば、日曜大工が好きな、きっとすでに定年を 向かえてある程度時間がある方に、お手軽な外壁塗装の現場講習なんか、考えられるね。。。” といった、いくつかの具体的なアイデアがでてきました。次のステップは、これが本当に“うける”かどうか、試験的にパンフレットをつくりこみ、実際に聞いてみて検証をしようということになりました。
ここで経営者さんがいろいろ瞑想をはじめました。このように具体的な顧客と、顧客へのメリットを考えているとやりたかったことすなわち“目的”がおぼろげながらみえてきたようです。
例えば、それは “色”、“質感”を通じて生活の品質を高めること、ではないか。。。すると、そんな目的を追求しているわが社の未来像、 ビジョンはどうあるべきか。。。経営者さんの頭脳では、いろんなことがひらめきだした ようです。
“。。。塗装とは、単に技術のことだった、それ自体に目的はない。 要は、だれのためにどんなメリット(価値)を提供するのか。そこから目的がうまれ、最後にはビジョンにつながる。そこに、着実にたどり着けばいいんだ!”
そんなことをこの若い経営者さんが確信することが できた、とても心地のよいセッションでした。
今月は“だれのために、どんなメリット(価値)を”作り込むことにしましょうか。そこを起点として、今月の目標をたてることもしっかりとした目的をもった目標づくりには良いかもしれませんね。
今日も一日、今月の成果を振り返りつつ“だれのために どんなメリット、良いこと(価値)を”作り込むのかを意識し、今月の目標を設定する一日としましょう。