今日は１０月６日火曜日です。

今日の一言【言葉の力】

日々、本当に、毎日のごとく、いろんなことがおきている。そのなかには、取り返しのつかないこともおきている。しかし、私たちは、できるだけ“日常”として生活し仕事をしようとしている。壊れた、なくしてしまったあとからも、生きている人間はそこから、

“日常”をもう一度作り上げようとしている。

そんな、この国の人々のたくましさに、小心者の自分は、ただ、日々、驚嘆するばかりですが、では、その、たくましさの根源は何か…と、数日まえから考え、ようやっとたどり着いた答えが、今日の一言【言葉の力】です。

自分が大学生だったころ“人間には、言葉があり、動物が予測できない集団行動を言葉を使いながら行い、結果、獲物をとることができる”という一言に何気に感銘を受け、“そうか、動物は基本的に受身で生きているが、人間は望ましい未来をイメージし、それを言葉に出すことによりお互いに共有し、かつ、それを実現してしまう、言葉の力があるんだ”と、思ったことがありました。

しかし、この２週間ほどで、目の当たりにした、“ことばのちから”はそんなものにとどまるものではなかった。

• 深い悲哀、慟哭、嘆きに、よりそう言葉
• そこに行くぞ、と自らを鼓舞する言葉
• 一歩でも先にすすまないとね、と静かに自分に語りかける言葉
• もう一度、と、お互いに語り合う言葉

言葉には、こんな現実であっても、それをを受け止め、そして未来を語り、共有し、ともにカタチとする力がある。で、今日の一言【言葉の力】私たちには、ことばがある。そして、ことばには強い力があるそんな、言葉の力を信じつつ、“今日、ここから”を歩むことを朝一番にイメージすることも、良いことかもしれませんね。

以前見たあるニュース番組で、避難所に、物資を運び届けた人が、インタビューに、こう答えていました。“物資を届けるだけでは、笑顔はでてこない。物資を届け、みなさんに語りかけ、話を聞いてあげると「笑顔」が出てくるんだ”。なるほどなぁ～、と、思うと同時に、ここにも“言葉の力”があると、実感した。

私たちは「よりそう」、「こころに刻む」、「願う、祈る」、「思いえがく」、「行動する」というときに、心のなかで、口に出して、言葉を使う。そして、そんな言葉を使うことにより、相手とともに深く感じ、考えたり、あるいは、笑顔、さらには、強い感情を引き出すこともできるようです。そう思うと普段自分は、なんのためにどんな風に「ことば」を使っているのか、ということが大事…ということ。すなわち、私たち一人ひとりが、自分にとって、そして相手にとっても“良い言葉”をいつも使い続けることが、”良いこと”なのかもしれませんね。

今日も一日、私たちには、“ことばある、そして、それにはとても強いチカラがある”ということを、さらっと心の真ん中におき、自分にとって、そして、自分の周囲の強いチカラとなる“良い”言葉をすこしだけ意識し、使うことを試みる一日としましょう。