こんにちは、今日は6月12日金曜日です。
さっそくですが、今日の一言はこちらです。
“そうか…聞けるから質問ができる、
質問ができるから対話ができるんだ…”
以前、わたしの嫁さんが突然つぶやいたこの言葉が妙に心に残ったので、さらっとご紹介です。
なにが心に残ったのかというと、対話の重要性がよく言われているなかで、いきなり、 “さぁ、対話をしよう”とか “さぁ、話をしよう”と試みる前にこの、“聞けるから質問ができる”、ができていないといけないということをクリアに示しているからのようです。
聞ける、とはすなわち、フィルターなしで無条件に聞けることです。
聞きたいことを聞き出そうとするのではなく、相手の世界に飛び込み、そこから見える世界の不可思議さを味わう行為です。
そして、自分から見える世界とはまったく違う世界の不可思議さを感じるから、そこから無条件な質問ができることにつながるようです。
つまり、自分の立ち位置を、相手の世界にもっていくことです。 これができないといつまでも、自分の立ち位置からしか話ができないので無意識のなかで、
- 自分にとって都合の良いことしか聞いておらず
- 自分にとって都合の良いことを引き出すための質問をする
ということが起きてしまうようです。
もちろん、そんな姿勢での対話や話し合いは“説得”か、“意見の戦い”におわってしまうようですね。
週末の金曜日、自分はこの一週間、どんな“聞く耳”で家族や職場での話し合いをしていたのか、さらっと振り返ることも良いことかもしれませんね。
自分の場合は、娘の言葉はわりと無条件に聞けますが、嫁さんの言葉は厳しいときがあるようです。。。(汗)
良い質問が飛び交う話し合いは、ワイワイともりあがります。
すると、“そうか!”という言葉とともに、視点のブレークスルーが起きたりしてさらに盛り上がったりします。
質問は思考を喚起させ、発想を豊かにし、次第に話し合いのトピックが参加者全員を包み込むような雰囲気を味わうことができます。
これが、質問ではなく意見の戦いがされる会議だと、相手の意見をまず、自分の心のなかで精査をしなくてはいけなくなります。そして、“正しいのか、間違っているのか” “都合が良いのか、悪いのか”といったジャッジする心が参加者一人一人の心で動き始めるので …シーンとしてしまうことが起きるようですね。
最後には、発言することがはばかられたり、話し合っていることの理由すら見えなくなってしまったりとした雰囲気に陥ることもあるようです。
そんな、嫌なことがおきないためにも、自分の耳は、“聞ける耳”になっているか、確認してみることも良いかもしれませんね…
今日も一日、心のシャッターを全開にしながら相手の不思議な世界に自ら飛び込むことにより、自らの”聞ける能力”、”質問できる能力”を高める一日としましょう。