トップがそこに居ること

今日は、11月4日水曜日です。

今日の一言【トップがそこに居ること】

“The road to the top is paved with being there。”(原典:Joseph Thornley)

いつもの通りのいい加減な訳(かなり意訳)“トップへの道は、そこに”居る”ことより通ずる。”この言葉は、何気に検索にひっかかったブログからのものです。

ある社長さんのお話です。頑張りやの社長さん二つの場所に事務所もち、いつも、その間をいったりきたり出張していたとのこと。そして、出張時間を有効に使うことを大事にし、それぞれの事務所で、社員とのミーティングを時間いっぱいこなし、どんどんと仕事を進めていくタイプです。そんな仕事の進め方も自分らしいと思っていた。

しかし、ある時、ふと社員が自分に近寄ってこなくなったことに気がついた。社員は、社長とのミーティングで自分の時間がとられたり余計な仕事が増えることを嫌うようになっていっただんだんと、現場から自分が遠のいていくことを感じた。社長さんは、対応をガラリとかえ時間を余計にとりそれぞれの事務所に自分の机をもうけ、そこで普段どおりの仕事を始めたとのこと、いつでも声がかけられるように、ドアも開きっぱなしにした。

すると、社員から声がかかるようになり、くだらない世間話をするようになっていった。次第に、その世間話が仕事での重要な話、それもいままでのミーティングでは得られなかった貴重な話が、たくさん聞けるようになってきた。そこで、はじめて、そこに“居る”ということの意味を知ったとのことです。

以前の時間目一杯にミーティングをつめこんでいた時にもこの社長さんは、物理的には、その場所に、居ました。でも、社員との関係からすれば、”居ないも同然”の状態だったようです。“そこに居る”とは、どのような意味かこの言葉の意味をイメージし、自分はどれだけ“そこに居たのか”をさらっと思い返してみることも良いのかもしれませんね。

  • 【今日の目標】

自分がここに居る、とは、単に物理的にそこに居るのではなく、その場所にある小さな社会の一員として他の人たちとつながっている、ということを意味しているようです。この社長さんの以前のスタイルであれば、そのつながりは片方向のみだったようです。

自分をとりまく、様々な社会の網その網が、両方向に生き生きとつながっているからこそ自分は、そこに“居る”ことになり、社会の一人として機能できる、ということかもしれませんね。そして、自分から相手につなぐことは自分の意志でできますが、相手から自分へのつながりは、自分から強制することできず、相手が自分につながりたい、と思ってくれるかどうかによる、ということなのかもしれませんね。

今日も一日、自分をとりまく様々な社会の網、そしてそこにいる自分をイメージし、そこにおけるつながりを生き生きとした両方向とするために、自分が相手のためにできるささやかなことを試みる一日としましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です