今日は8月31日月曜日です。
今日の一言「何でも」
ある会社さんでのお話です。 ある若い経営者さんが“ファシリテーション”の勉強を受けました。そして、“なるほどなぁ。。。”と感じたこの社長さんは、さっそく、社内でのお話し合い・会議にファシリテーションの手法を取り入れ、社員さんからの自発的な言葉を促すようにし始めたとのこと。
当初は“ うちの社長、また、何を始めたのかな?” みたいな怪訝な顔を社員さんはしていたそうですが、あることがきっかけで、とても良く話をしてくれるようになったそうです。それは、別に特殊な話法を使ったからというわけではなく 、ただ、“社員さんが話ししてくれたこと、提案してくれたことで、できることは実際にいくつか、すぐに実現した”ことだったそうです。
このきっかけの後、話し合いの場では社員さんからは こんな言葉が良くでるようになったそうです。“実は、前から思っていたんですが。。。” 社長さんは内心、“前からおもっていたのであれば、なぜ、前から言ってくれなかったの?”と思っていたしましたが、その言葉をぐっとこらえ “そうか。。前から思っていたのか。 やっぱり話にくかったのかなぁ”と相手の言葉を促すと“いやぁ。。。やっぱり社長には話しにくいですよ!”との答え。
これが、社長さんからみたら、一番良く話をしてくれる 社員さんということでしたので、なおさら、ショックが大きかったようです。また“前から思っていたことなんですが〜”につづく提案はとても良い提案がいくつかあったようです。
この社長さんの体験からわかること は、社長さんが“さぁ、何でも言っていいぞ。何でも聞くぞ”といって“何でも言う”社員はいない ということのようですね。
本当に“何でも言える”ためには、言ったことが実際にカタチとして本人に帰ってくることが必要のようです。すると“言ってよかった” ということになるようですね。週初めの月曜日。家庭や職場での話し合いにおいて自分は、“何でも言っていいぞ”と相手にボールを投げて終わりにしているのか 相手から聞いたことをカタチにしながら、相手からのボールを受け取ることとしているのか そんなことを、サラリと振り返ることも良いかもしれませんね。
話し合いで一番よろしくないのは、 社員さんが、気持ちを振り絞って上司さんや社長に発言したこと、提案したことが「ほっとかれる場合」のようですね。社長さんは“真剣に思案中”なのかもしれませんが、それはなかなか外からは見えない。
“ほっとかれた。。。”と感じると“言っても無駄”と感じてしまうことがあるのかもしれませんね。
今日も一日、“本当の話し合いとは、相手のボールを受け止め、それをカタチにしてあげることから始まる”ということを 心の片隅に置きながら、週初めの会議や対話を 心地よく生産性の高い場にする一日としましょう。