今日は6月30日火曜日です。
今日の一言 【原因分析】
例えば、あるプロジェクトを立ち上げ、それがうまくいかなかったような時、
“うまくいかなかった原因を分析し、次回につなげよう”という言葉が出てくるときがあります。いわゆる、“再発防止”ですね。
さて、その、“再発防止”ですが、再発防止の中身が問題です。どんな再発防止にするのかは、良くないことが発生し、これからも再発してしまうメカニズムを理解するところから始まります。つまり、原因分析ですね。
そして、原因分析の価値は、その原因について、どれだけの“事実”を集めることが
できるのかということのようです。“事実”がわからなければ、それは憶測・推測になり、人の主観が入ってしまいます。
すると、原因分析に基づく再発防止がうまく機能する現場は
○ 正確な事実をたくさん集めることができるそして、そんな事実をたくさん集めるには
○ うまくいっていない活動が、頻繁に行われている、あるいは、広く行われて
いるほうが有利という現場のようです。
反対に
○ 事実をうまく集められない
○ 一回切りの活動、あるいは常に変動する活動がおきているの現場の
場合は、原因分析をしても、“よくわからない”という結論がでてくる
ことがあるようです。
社内において、“原因分析をして。。。”という言葉が聞かれたとき、その対象としている現場や活動は、そもそも原因分析に馴染むのかなぁ。。と、さらっと振り返ることも良いことかもしれませんね。
憶測や推測をしていると、結局よくわからないので良くないことの発生原因は、
とりあえず、目の前にいる“人”に落ち着いてしまうようです。また、変化の激しい
時代において、また、クリエィティブな活動に重きが置かれる今の職場では、
同じ活動が反復していることがすくなくなり、結果として原因分析型の思考では
つまってしまうことがあるようです。
そんな時こそ、“本来こうあるべきだよね”というゴールをつくってしまい、どうやったら
そこにたどり着けるのかを話し合い、知恵を出し合うプロセスの方が結果として
良い成果につながるようです。
また、その方が、気持ちも軽くなり、より行動にむすびつくのかもしれませんね。
しっかりとした事実に基づいていると、原因分析でも憶測・推測をすることなく、
すべてを人のせいにすることがなくなるようです。
今日も一日、職場の会話から憶測・推測を取り除き、はっきりとした事実、そして、
明確なゴールイメージをお互いに分かち合いながら、より良い成果に向けて
意識と行動を軽くする一日としましょう。