現状を越える学習

今日は、5月31日 日曜日です。

○ 今日の一言

  ”When students “own” a problem or shortcoming, they can make significant progress in overcoming it.

   However, if students blame the problem on someone else or circumstances beyond their control their performance rarely improves.”

  “一言”と言うには、少々長い一言ですが、いつもの通りの

  いい加減や訳です。

  “生徒が自身の問題やいたらないところを自分のものとした

   時、その生徒は大きく成長し、それらを乗り越える。しかし、

   生徒が問題を自分ではどうにもならない他人や状況のせいに

   すると、その生徒の成績はめったに向上しない。”

    (原典:E. M. Bridges)

  この一言は、ある大学教育の手法について書かれた

  書籍のなかにありました。

  この手法では、10人以下で構成される生徒のグループに、

  課題を設定し、その後は、不足している知識の把握と習得、

  課題解決の方法の考案、そして実際の答の導きだしなどを

  生徒主動ですすめさせる方法です。

  その際、先生・教師の立場はメンターであり、求められた

  場合には、参考文献などのリソースを提供することが

  ありますが、”こうしなさい”とは、いいません。

  この手法は、生徒の自立性を促し、モチベーション、

  コミュニケーションスキル、リーダーシップ開発にとても

  有効であるとの評価がでているやりかたのようです。

  そんな手法の解説のなかで、でてきた言葉ですが、

  この言葉

  おそらく、私たちの生活・仕事のほとんどの場面でも

  同じことが言えるのかもしれません。

  問題を自分から切り離し、問題と自分は別であるとすると

  解決すべきはことは自分のなかにはなくなります。

  そこからは、“学び”は何もなく、ただ、外にむかって

  文句を発散するだけとなるようです。本人の心の健康にも

  悪そうです。

  しかし、

  問題を自分のものとし、自分自らが問題のオーナーになる

  ことにより、問題と自分の関係を振り返り、そこにある

  至らなさがなんであるかに、気がつくことができ、それが

  大きな“学び”の原動力となるようです。

  日々の生活や職場において、自分は、自分をとりまく様々な

  問題の“オーナー”になっているのか、あるいは、自分と

  問題を切り離し、問題を非難しているのか

  今週の自分をさらっと振り返ってみることも、良いことかも

  しれませんね。  (自分もかなりあやしいです!)

【今日の目標】

○ “こうしなさい”という教科書がない

  それが、私たちの日常のようです。だからこそ、学びがあるようです。

  “こうしなさい”という指示がある現場、たとえば受験勉強

  では、その指示を巧みにこなす“作業力”はつくようです。

  しかし、私たちの日々には、一つのやりかた、一つの正解が

  あるわけではないかもしれません。

  すると、本来求められているのは、自ら、目的達成のために

  試し、失敗し、至らなさを学び、そこから最も良い

  “こうしたら良い”を自ら編みだす力すなわち、“仕事力”が

  求められているのかもしれませんね。

  今日も一日、自分を取り囲む様々な問題・課題を、自分から

  切り離すことなく、自らがそれら問題の“オーナー”となり

  自らに学びの機会をあたえながら“仕事力”を向上させ、

  目指す目標にさらに一歩近づく一日としましょう。

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