計画の質

今日は12月6日日曜日です。

今日の一言【計画の質】

よく言われる話ですが、製品やサービスの品質を向上させるために、モノやサービスの検査を厳しくしても品質は“向上”はしていません。不良品が“流出”しなくなるだけです。品質を向上させるには、不良が作らないように検査より“前段階”のお仕事で対応する必要があります。

  • モノ・サービスのできぐあい品質は、製造段階で
  • モノ・サービスの機能や特徴の品質は、設計段階で
  • モノ・サービスの売れ具合の品質は、マーケティング段階で

という具合に品質の“本質”に近づくにつれ、それを作り込むお仕事も、現場からだんだんと、頭脳集約的なお仕事に遡りしていきます。

つまり、上流(川上)のお仕事の品質が、下流(川下)のお仕事の結果や成果を決めてしまうということが言えます。ここで、一つ振り返りです。上司とは、一般的に上流のお仕事を担当している人です。部下は下流のお仕事を担当しています。そこで、部下さんのお仕事の成果や結果がどうもよくないようだ。。。

  □ 何か、いつもドタバタしている

  □ 期待どおりの結果ではない

  □ 在庫を増やしている

  □ 販売が、計画どおりにいっていない

すると、上司としては、チェックをしたくなります。あるいは、きちんと仕事をしているのか、監視したり逐一報告をさせるようにしたくなります。つまり“検査”です。

そんなとき、先ほどと同じように、その部下さんのお仕事の“検査”を厳しくしたら、そのお仕事の品質は向上するのでしょうか?“不良なお仕事”の流出が減るだけかもしれませんね。

何よりも大変なのは、仕事の品質が改善しないまま、検査の仕事を増やしてしまった上司本人かもしれません。そんなときこそ“不良”という現象が見えたポイントをつっつくのではなく、それが作り込まれた上流まで遡り、改善していくことが重要のようです。 

  □ 何か、いつもドタバタしているー>ルールや仕組みは明確か?妥当か?

  □ 期待どおりの結果ではないー>期待していることは明確か?妥当か?

  □ 在庫を増やしているー>販売計画は明確か?妥当か?

  □ 販売が、計画どおりにいっていないー>事業戦略は明確か?妥当か?  

部下さんのお仕事をの成果を本質的に改善しようとすると、それは、どうやら上司さんご自身のお仕事まで遡ってくることが多いようです。

職場での自分は、他人の仕事の”検査官”をしているのか、それとも、共に仕事の品質を向上しようとしているのかを月曜日の朝一番に振り返ることも良いかもしれませんね。

  • 【今日の目標】

仕事の“結果や成果の質”は、その仕事に対する“計画の質”に依存するようです。すると計画がきちっと明確にたっているか、計画の内容はいろんなことを踏まえて妥当なのか、そして、関わる人たちとの間で認識され理解されているのか、そんなことが重要のようです。

自分が関わる“計画”の結果は、その次の段階で現る。すると、自分の仕事の計画の質をお互いに高めることが、良い職場や家庭づくりにとって良いことのようですね。

  □ 社長であれば、方針と事業戦略     ー> 販売戦略

  □ 主婦であれば、食べ物のお買い物リスト ー> 家族の健康づくり

今日も一日、家庭や職場で、自らが担当している、関わっている“計画”とは何かを振り返り、それをさらに明確にし、まわりの人たちと共有するための一歩を踏む一日としましょう。

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