今日は、6月5日金曜日です。
○ 今日の一言
“品質管理という仕事はない”
(原典:鵜沼 崇郎さん)
以前ある場で、“自分はもともと、品質管理畑ではないので。。。”と言いましたが、
ある方から一言、
“品質管理という仕事は本来ない”ということば。。。が返ってきました。
もっと少し詳しく書くと
“品質管理という専門の仕事は本来ない”
ということをザックリと指摘いただきました。
□ QCD(品質、コスト、納期)を維持、向上させるのは
本来、(というか、もともと)社員全員の仕事
□ だれかが、“管理”すれば良いわけではない
□ したがい、“品質管理” という仕事はない
すなわち、“僕は営業だから”
あるいは
“僕は製造だし、製品検査は別の部署がみているから”
ということでない、とのこと。
正直、“ドッキリ” としました。
“品質管理”というと、なにか専門的なこと、という思い込みを
自分自身がもっていたことにザックリと気づかされてしまったのです。
大事なことは、会社における自分の立場がなんであれ、
お客様が求めるQCDを常に頭のなかに描きながら、仕事をするのが本来の姿。
すなわち、そんなQCDを、どうつくりこむのか、という
目的をもって仕事する、目的志向の発想のようです。
“品質管理”という言葉が持つ韻、イメージ
それは、なにか、難しい。。。といった、必ずしもポジティブな
ものばかりではないかもしれませんが、
実は、ここにこそ、マネジメントの基本がたくさんつまって
いるのではないか。。。
そんなことを、あらためて気づかされた一言でした。
○ 目的をもって仕事をすることを”仕事”と言い
指示にしたがって仕事をすることを”作業”と言う
すると、全員がお客様が求める品質、コスト、納期を達成する、
という目的をもって仕事をしている職場では、会社全体が、
“品質管理” をしている状態になる。
しかし、決められたとおり仕事をします、と言う社員が
多い職場だと、別のだれかが、専門に見張っていないと
いけない状態になる。
もちろん、製品検査を専門に行う人はいても良いのですが、
だからといって、作業中に、注意をはらわず仕事をしても
良い、というわけではないということ。
すると、職場で大事なことは“いま、自分がしている仕事の目的は何か”
ということの“目的”が、
□ どれだけの大きさか
□ どれだけ、社員間において、整合、一致、重なりあっているか
□ どれだけ、お客様の方向を向いているか
ということなのかもしれませんね。
今日も一日、わが職場・わが社において、日々の日常の
ように流れている作業、仕事のもともとの目的は何か
何を目指そうとしているのかを、さらっと振り返り、お互いに
共有しあい、お互いが感じている目的をすり合わせ、つなげ、
全体として大きくしながら、さらに一歩、お客様に近づいて
いくことを試みる一日としましょう。
【今日のおまけ】
○ 品質保証、という別の言葉があります。これは、職場において
第三者の立場で、QCDをつくりこむしくみが機能しているのかを
確認する人たちです。これは、専門の人がいてもかもしれません。