リーダーへの信頼

今日は9月10日木曜日です。

今日の一言「リーダーへの信頼」

知り合いのKさんのお話で、Kさんはかつて航空自衛隊のパイロットだったそうです。そこで搭乗するのは、ジェット戦闘機だったり、練習機だったりします。私たちが乗るような飛行機は通常単独で飛びますが、このような戦闘機は編隊で飛ぶことが多いようです。任務を果たすためには、単独で行動するよりは、より安全というわけです。

すると音速に近い速度でお互いに非常に至近距離で飛ぶわけです。些細な操縦のブレにより、あっというまにお互いに衝突する可能性がある現場です。そんな編隊飛行のリーダーをになってきた方ですが、こんなことをポロッといわれました。

“編隊で空を飛んでいて、雲につっこむとあたりは全部 真っ白となる。仲間の飛行機を確認することができず自分がどちらに向かって飛んでいるのか不安になる。そこで、編隊チームの仲間からチームリーダーへの 信頼が鍵となる。信頼が厚いと雲に入る前と後で、編隊のかたちはいささかも変わらない。しかし、リーダーへの信頼がうすいと雲のなかでの不安にまけて操縦にブレがうまれ、編隊のかたちが崩れていることがあるんだ。”

これなかなか良い感じで沁み入る言葉ですよね。また、現実感にあふれる話でもあります。編隊で飛行している最中は、リーダーがそれぞれのチームメンバーの操縦に細か指示をいちいち出すことは現実的ではないようです。チームメンバーは、リーダーの指示を聞きそれを信頼し、その指示を果たす操縦をするわけです。それが、例え全方位真っ白けの雲のなかであろうとも、その通りに操縦するわけです。

しかし、その指示に対しかすかでも“疑い”を感じたらどうでしょうか。その全方位真っ白け状態が引き起こす不安感に囚われて、チームメンバーの行動にブレが生じるということなのかもしれませんね。これは、音速に近い戦闘機を極めて至近距離で編隊で飛ぶ、という現場の話。しかし、この話は、実は、普段の私たちの職場でも、日常的に起きていることなのかもしれませんね。

  • 【今日の目標】

このKさんのお話から、何が学べるでしょうか。私たちの普段の職場におきかえてみましょう。リーダーの指示、これは職場では、これが絶対にまげてはいけない方針であったり理念であったりするようです。勝ってにまげられてしまったら、大事故です。

また、不明確な指示や“方針”、“理念”も大事故につながるようです。そして、全方位真っ白けの雲ちょうど、今の世界経済状態を表しているのかもしれません。

そして、その全方位真っ白けの雲のなかにいるチームメンバーの操縦がビシっとしているかブレていないかが、この環境ののなかで、日々努力している社員の言葉や行動がビシっとしているか、ブレているか、ということなのかもしれませんね。

今日一日、澄み切った青空を突き抜けるジェット戦闘機の編隊を心のなかにさらっと描き、そのたくみな操縦と規律ある編隊を可能とする、そのチームにおける深い信頼関係を思い浮かべ、日々の自らの言葉、行動にささやかな変化を与える一日としましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です