常識にとらわれない

今日は7月6日月曜日です。

今日の一言

“片方の足で立ったまま、その足で地面を蹴ることはできない。 だから、もう片方の足を前に出す。”  (原典:川本和久教授)

この言葉は、 “ポン・ピュン・ラン” という、速く走るための走法を考案した、川本さんという福島大学の教授の言葉です。私たちが子供のころ、速く走るためには、

 ○ 風の抵抗少なくするために前傾姿勢で

  ○ 両腕をしっかりふって

  ○ 地面を蹴るにように走れ

と、言われていましたが、この方法は、川本教授にいわせると、もっとも “遅く” 走る方法なのだそうです。

前傾姿勢となることにより、体と足がまっすぐにならず、脚力だけで走ることになることや、両腕をふりすぎてこれまた、無駄な力をつかうこともあるようですが、自分にとって、もっとも、ビビっときた、言葉が、今日の言葉です。

当たり前のようですが、片足でたったまま、その足で地面を蹴るようにして前進することはとても困難です。しかし、その片足を軸にして、もう一つの足を前に大きく出すことにより前進することは容易です。

そして、その軸足にしている足が、しっかりと軸足としてあるためには、その足で地面を蹴り上げようとはせずにしっかりと地面に、 “ポン” と降ろし、地面からの反発力を貰いながら、もう片方の足を“ピョン”と前に出せば、速く走れる、という理屈です。  

また、そんな姿勢を維持するためには、やたら前傾姿勢はとらず、足と背骨がまっすぐな状態を維持する。すると、体全体の力を使うことができるということのようです。

実に科学的であり、ツボをとらえたわかりやすい走法です。実際にこの走法をつかうと、すぐに今までよりは、速く走れるようになるとのこと。とはいうもの、今まで信じてきたことは何だったのか。さて、この川本教授の取り組みから、私たちは、何が学べるでしょうか。

いくつか、あるようです。

  ○ “理に基づきなぜそうなるのか、どうすれば良いか”を探求しつづけている姿勢

  ○  “常識” にとらわれない心

  ○ 常に、現場から学ぶ視線

この他にも、学ぶことはたくさんありそうですがこのような視線、視点は、普段の仕事でも使えそうですね。

これから始まる一週間をそんな視線を使いながらこれまでの一週間とは、異なる一週間にしてみようか。。。そんなことをイメージし、今日という日をはじめても良いかもしれませんね。

  • 【今日の目標】

常識を打ち破っている例、この “ポン・ピュン・ラン” 走法の他にも、

  ○ ポイントカードを使わないことにより、業績を伸ばしている家電製品量販店

  ○ 靴底のソールを左右対象ではなく、 “非対象”した、子供靴

他にもいろいろあるようですが、どの場合においてもただの “思いつき”で常識を打ち破っているのではなく、理に裏打ちされて、打ち破っていることがあるようです。

むしろ、打ち破るべきは、

  ○ マーケティングにはポイントカードが必要

  ○ 靴は左右対象

という私たちの思い込みの方かもしれませんね。

今日も一日、日々の家庭や職場における “日常”の風景一つ一つに対して、

“どうして、これはこうなっているのか”、 “もっと良い方法ややり方はないか”をさらっと心に置きながら、理に基づき自らの思い込みを打破することを試みる一日としましょう。

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