主役

今日は10月29日木曜日です。

今日の一言【主役】

ある方から聞いたお話

「野球というのは、やはりピッチャーが主役。 ピッチャーの出来ぐあいや力量により試合は大きく変わる。また、監督も試合中に細かな、具体的な指示をする ことができるゲーム。これに対してサッカーはそうではない。一人一人の力も大事だけれど、お互いのつながりが できているかどうかがとても大事。

お互いがお互いの動きを予測し、信頼しながらボールを 蹴らないと試合にならない。また、一度試合が始まってしまうと、監督にできることは声をかけることぐらい。あとは、チームに任せるしかない。つまり、野球は、試合が始まってからも大事だが、サッカーの場合、試合が始まる“前”がとても大事なんだ。」

同じ集団で行うスポーツであっても、この対比はとてもおもしろいですね。また“ルール”すなわち、その集団に関わる“システム”により、人の動きにこのような影響がでることもおもしろいですね。

これを、会社の組織に例えると野球は、例えば、ある製品をたくさん作っている現場のよう、かもしれません。そこには、人間味あふれる、でもおっかない工場長がいて、その下に若手のライン責任者、そして、実際にお仕事を担っている現場の方がおられる風景全体の規律やルールが見やすく“日常点検”が日々行われている現場のようです。

これに対して、サッカーは、例えると、多様なことがおきる現場、例えば、多品種小ロットの生産現場や、介護・医療などのサービス産業、あるいはいわゆるホワイトカラーの現場、かもしれないですね。一応マニュアルはあるし、守るべきことは明確。でも、その場の判断を本人がしなければいけないことが多々おきる。

そして、連携プレーと信頼関係がとても重視されるような現場いきなり目の前にやってきたボールを味方にパスする際、味方がパスする先にいるかどうか確認してからパスしてはもう遅い、だから、こう動いてくれるだろうということを予測・信頼してボールを蹴る(仕事を回す)ということのようです。そして、試合最中は、任せられた個々の動きが全体の動きをつくっているということのようですね。

わが社、わが職場を上空から俯瞰してみた時、そこにはどっちタイプの試合がおこなわれているのか、そしてそこでの現場管理は、どっちのタイプなのか、さらっと振り返ることも、良いことかもしれないですね。

  • 【今日の目標】

この時代、ものづくり、あるいはサービス産業に関わらず一つ一定していることは、“変化しつづけている”ということのようです。世の中の変化がどれだけ激しいかというと、この国は“たった”30年前、地方自治体それぞれに、一億円を大盤振る舞いした国です。使い道に困ったところでは、一億円の公共トイレなんてものをつくったところもありましたね。

今からみれば、何を考えていたのか。。。と思いたくなるようなことですが、当時はそれが当たり前に感じていたのも事実のようです。そして、そんな大胆な変化はこれからも起きるようです。そんな時代だからこそ、しなやかな組織が必要ということかも。

でも、その“しなやかな組織”が、バラバラにならないためには、サッカーのように、試合前の徹底した練習、準備そして、お互いの目線合わせが必須ということのようですね。

今日も一日、個々の瞬間の判断が問われる、そんな時代だからこそ、仕事前(試合前)の話し合いにより、目線合わせ、目的合わせ、そして気持ち合わせを昨日よりもう少し意識して行い綺麗なパスプレイを実現する一日としましょう。

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