対話と討議

今日は、1月28日木曜日です。

今日の一言【対話と討議】

対話とは英語では、Dialog です。この漢字からは、二人の人が対になってなにかしゃべっている感じがしますね。しかし、この言葉の語源を調べてみると意外なことがわかります。これは、ギリシャ語を語源とした言葉で、dia は、通り抜ける、logos は、言葉や意味。つまり、Dialog の本当の意味は、言葉や意味が通り抜ける

ということのようです。

(参照) http://en.wiktionary.org/wiki/dialogue

つづいて、討議です。同じように、この討議という言葉を、その語源から 意味を調べると、これは、なんと“分解する、バラバラにする”という意味を持つ言葉ということがわかります。

(参照) http://www.etymonline.com/index.php?term=discussion

人と人とが話しているということについては、対話も討議も同じですが、対話、ダイアログでは、人と人との間で意味が流れるように共有される場であるのに対して討議、ディスカッションでは、話題となっていることを分解・分析し、意見をかわす場ということのようです。

普段の家庭や職場の話し合いで、自分は、どちらのモードで普段から話をしているのかそんなことを、さりげなく、思い返してみることも良いことかもしれませんね。

ちなみに、わたしは、限りなく、討議・ディスカッションモードが多いようです。(大汗)

  • 【今日の目標】

この二つのモード、どちらが良い・悪いではなく、使い道がそれぞれ違うようです。

例えば、職場で大きな問題がおきたとき、再発を防ぐためには、その問題がおきたメカニズムを深く理解する必要があります。つまり、事実を掴むことです。

このためには、やはり物事を一度分解し、そしてその分解した物事のつながりを確認する必要があるようです。この時には、討議・ディスカッションが有効かもしれません。

また、職場では、何かに行き詰まるときもあります。これは、お互いがお互いの主張を繰り返している時が多く、その間を意味が通り抜けていない状態です。すると、この場合は、一度、それぞれの主張や考えをそれぞれの心から一度、エイヤと引きずりおろし、意味が通り抜ける状態を作る必要があるようです。このような場合には、対話・ダイアログが有効なのかもしれませんね。  

すると、社内で話し合いを始める前には、どんなモードで話し合いを進めるのか、お互いに合意してから始めるということも、良い小技かもしれませんね。

今日も一日、自分自身の“話し合いの基本モード”と、自分が参加する話し合いにて何が起きているのかを思い返し、場面に応じて、よりふさわしい話し合いモードを意識して選択する一日としましょう。