成長の原動力

今日は8月25日火曜日です。

今日の一言「成長の原動力」

英語の「Congruent」という言葉です。 日本語訳では、調和とか、一致とか、数学の合同とか、化学では、調和融解とかいう意味を持っているようです。 お仕事や生活の場では、心の調和がとれている状態 だったり、仕事で調和がとれている状態 です。

では、何の調和かというと  

  ○ 考えていること

  ○ 感じていること

  ○ 話していること

  ○ 行動していること

が、一致している状態です。

これが調和していると幸せや安定感を感じます。 自分が落ち着くので、対人関係もよくなります。これが、例えば、感じていることと行動していることが不一致だと、ストレスを感じ始めます。

仕事でも、対外的に発表していることと、実際やっている ことが不一致だと、現場にストレスがたまり、最近よく発生している内部告発につながります。 これは、現場と経営陣の考えの不一致とみることもできるようです。

では、この一致している調和状態が常に良いのか、というと そうでもないようです。例えば金曜日の夜、新橋とかどこかのガード下で煙もくもくの焼き鳥やさんで、ホッピーのみながら。。。といのが、とても好きの人がいます。その時その方は、かなり幸せに“調和”している状態です。 ですが、はたからみれば、成長しないただのオヤジにしか 見えないかもしれません。 調和は安定につながりますが、安定からは成長は必ずしも生まれないようです。

どちらかというと“今は○○なんだけど、本当は○○じゃないのか”と思った時、不一致、不調和が発生し、そして不安定が 発生します。 人間も生き物ですから、この不安定を取り除きたい、という心が発生します。これが、成長の原動力の一つではないでしょうか。

もちろん、不安定はストレスですから、あまりに過大だと 病気になります。越えられそうもない不一致、不調和だと現実や自己を否定しかねません。だから、上手に、適度に不一致、不調和をつくりつづけることが、成長には必要のようです。

日本という国は、戦争に負けて焼け野原になった状態から たったの19年で、オリンピックをやってしまった国です。その時の成長の原動力は、なんだったのでしょうか。

国に対する思い、或いはこの国に生まれてきた人として、これから、どんな人生を歩んでいくのか、ということについて、とても“不一致”の状態が、この国に満ちあふれていたのではないでしょうか。

来年はオリンピックが開催される予定です。今から前回の1940年のオリンピックまで60年間

  □ この60年間、この国はどんな成長をしてきたのでしょうか。

  □ そして、私は、どんな成長をしてきたのでしょうか。

こんな問いかけから、自分のなかに、上手に、適度な不一致、 不調和をつくりつづけることも、自らの成長をマネジメントする上で、大事かもしれませんね。

  • 【今日の目標】

経営理念つくる、志を明確にする、という行為も 組織のなかで不一致、不調和をつくる一つの方法のようです。“今までは、こうだったんだけど、本当は○○が 理想なんだ。”ということで、その会社が今まで行ってきたことと(すなわち、行動)と、これから理想とすること(すなわち、感じること)に不一致を意図的につくるわけです。

この不一致からの成長を組織的に上手に行うためには、この 不一致を社員全員が感じられるようにすることがポイントのようです。 もちろん“感じろ!”と指示しても社員は感じることは できません。

例えば、経営者の言葉と行動が、今までとは“違う”と 感じることができれば、そこに”不一致”が伝播し“じゃ、やるか” という行動につながるようです。 これがないと、単純に経営者と現場の間の“理想の不一致” で終わってしまうかもしれません。

今日も一日、自らのなかに、 “今は○○なんだけど、本当は○○じゃないのか” をイメージし上手に“適度で健全な不一致、不調和”をつくりながら、自分や職場をさらに成長させるきっかけを得る一日としましょう。

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