今日は、6月16日火曜日です。
○ 今日の一言
“相・連・報”
(原典:“Qfinity – 富士通の品質改善活動”)
ふと、原典の本のなかで目にとまった言葉です。
普通は、“報・連・相”すなわち、仕事では、報告、連絡、相談をしっかり
しましょう、ということを簡単に覚えるためにホウレンソウという標語に
しているのですが、この本では、“相・連・報”と、あえて、報告 と
相談の順番を入れ替えて社内で使っているとのこと。
その趣旨は、次の通り。
□ きちんと報告ができる会社は、その前に、“相談ができる” 体質・風土がある
なるほどなぁ。。。と、思いつつ、もし、相談ができない雰囲気の会社で、
いきなり、“報・連・相”!というと、どうなるか。。。少しイメージしてみましょうか。
普段、相談ごとにあまり載ってくれていないのに、“報告しろ!”
といわれると、強い上から目線と要求を感じますね。
しかし、そのような強い要求を感じると、どうでしょうか。
“中途半端な報告”をしたら、どうなるか、という不安感が
先立ち、なかなか報告を上げることができません。
結果、予期しないことを含むかもしれない最終結末だけが報告され
そこで、“なんで、さっさと報告してこないのか?”と上から目線の
要求が、さらに強化される→最初に戻るという循環が発生するの
かもしれませんね。
しかし、
“いつでも、相談しよう”から始まると、上司や仲間は自分が抱えている
問題、疑問をともに解決してくれるリソースとなる存在です。
いかに“生煮え状態”であったとしても、その場、その場で問題や疑問を
解決していく雰囲気です。
結果、報告時点で、”なにこれ?”という事態は、発生せず
“相談しあう”ということへの意識が強化されるという循環が
発生するのかもしれません。
わが社、わが職場では、どちらの循環がより強く回っているのか、
さらりとふり返ることも良いことかもしれませんね。
【今日の目標】
○ ということで、では、どのように“相談”を増やすのか。
報告とは、求めることができます。
では、相談はどうか。
“おい、もっと相談しよう”と、持ちかけみましょうか。
しかし、これは、“相談”を要求しているようなものかもしれません。
そもそも、相談は相手に要求することではなく、自発的な行為
であれば、相談を増やすことは、すなわち、相談しやすい
環境、仕組み、そして何より、”相談して良かった”と
思える”相談される側の対応”を良くすることが求められるようです。
そして、それは、その場を仕切っているリーダーを含む
一人一人の振るまいにかかっているのかもしれませんね。
今日も一日、わが家・わが職場において、“相・連・報”
の状態をさらっとふり返り、そこから、家族や同僚
部下が、”相談して良かった”と感じられるようになる
ために、自らの言葉、行為、振る舞いをさらっとふり返る一日としましょう。